できるだけ力のかからないデザインを心がけています。例えば財布であればお金を入れるためのものですから、デザインするにあたり、まず紙幣の大きさを描き出します。次にそれをどう包むか、ということに念頭にデザインを構築していき、出来上がるものには、できるだけ私の作為的なデザインが入らないように気をつけています。また、私の作るものには手紙のモチーフが多いのですが、それは、紙（紙幣）を包むということにおいて、歴史の選択圧を潜り抜けてきた形状であり、とても理にかなっているデザインだと考えるからです。

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